2021年2月開催「建築技術セミナー」

サービスアパートセミナー

弊社では令和 2 年度国際交流事業「住宅建築技術国際展開支援事業(うち事業環境整備)」として国土交通省の補助を受けて下記の事業を実施いたしました。

1.ミャンマー連邦共和国(ヤンゴン市)における住宅建設事業環境に関する調査報告

ミャンマーは地震多発地帯にあり、中央部を縦断しているザガイン断層の上では過去にマグニチュード 7 以上の地震も起きている。都市部で大きな地震が発生したときに備えて災害対策は急務である。
最大都市ヤンゴンはヤンゴン川の河口にあり地下水位が高く、地盤が緩いことから地震発生時には揺れが増幅される上、液状化の危険性も高いといわれている。近年、ヤンゴンでも地震のリスクに対して意識が高まっている。
防災先進国である我が国に対して耐震基準の法制化と耐震技術の移転に対する支援への期待は大きい。今こそ日本の耐震技術を移転するチャンスであるが、 2011 年に民政化に移行したばかりのミャンマーではあらゆる面で法制度が整っていないため、日系企業が実際に同国の住宅建築分野に参入するためには多くの課題がある。また、熟練工や資機材も不足しているため実際の施工にあたっては、同国の現状に沿った工法を工夫する必要がある。

・調査目的
ヤンゴン市内における日本の新耐震基準に沿った賃貸マンション1 棟(RC 造、地上 4 階、地下1階 38 室)の建築事例からミャンマーにて実現可能な耐震技術の紹介とミャンマー連邦共和国(ヤンゴン市)における住宅建設事業環境の実態を明らかにする。
土地の長期賃貸契約締結から竣工まで、3 年間におよぶプロジェクトで培ったノウハウと課題を公開することにより、日系企業の投資を促進する効果が期待できる。

・調査の内容
a.土地・建築制度(権利関係、住宅金融、住宅供給・管理・増改築、住宅地開発等)、法規制、許認可、資格制度(設計者・監理者等)、ガイドライン、条例等の運用状況、および資材の調達、工法などの現状
b.日系企業がミャンマーで住宅建設事業を展開するための課題

・調査報告書
※調査報告書はこちらより閲覧・ダウンロードが可能です。

2.プロジェクト紹介動画

弊社が設計、施工管理を行い 2020 年 6 月に竣工した、“With Residence 1” (所在地:No.14/A, Kanbawza Road, Bahan Township, Yangon, Myanmar)
鉄筋コンクリート造、 地上 4 階、地下 1 階(駐車場)土地面積: 939.83 ㎡延べ床面積: 2,805.50 ㎡ 長期滞在者向けホテル(38 室)
の建築プロジェクトを紹介する動画です。(日本語/ミャンマー語字幕付き 約 10 分間)

 

withresidenceセミナー
3.耐震技術WEBセミナー
  2021年2月13日(土)午後1時30分から午後3時(ミャンマ ー時間)

●テーマ:ミャンマーにおける日本の新耐震基準に基づいた住宅建設~With Residence 1 の事例を通じて~
●日時: 2021年2月13日(土)午後1時30分から午後3時(ミャンマ ー時間)
●場所: Zoomを利用したオンラインで開催
●主催: ウィズ・インターナショナル株式会社(静岡市)
●講師: 小林 敏宏 (株式会社ウィズコーポレーション代表取締役、一級建築士)
     竹原 崇夫 (株式会社ヒラテ技研 一級建築士事務所 所長 構造一級建築士)
●内容
主催者挨拶 (5分)
プロジェクト概要説明 (15分)
パネルディスカッション (55分)
 テーマ1:ミャンマーの地震リスクについて
 テーマ2:日本の耐震構造設計について
 テーマ3:With Residence 1 の構造について
質疑応答(15分)
* 使用言語は日本語⇔ミャンマー語(通訳)

当日のセミナーの様子を動画で配信しています。(1時間25分)